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ミス・ポター

世界で一番愛されているウサギ「ピーター・ラビット」。その生みの親である、ビアトリクス・ポターの半生を描いた映画『ミス・ポター』。史実とは違う部分もあるらしいが、おおむね実話。主演はレニー・ゼルウィガー。

時は1902年、ロンドン。まだヴィクトリア朝の封建的な空気が漂っている。上流階級の女性が仕事を持つことなどあり得なかったこの時代に、アーティストとして生きようとした一人の女性がいた。

ストーリーには、あまり大きな盛り上がりがない。多少のいざこざはあるが、緩やかに時が過ぎていく。平坦なストーリーといえばそれまでだが、中盤以降に出てくる、イングランドの北西部、湖水地方の壮大な風景と相まって、穏やかな映画に仕上がっていると思う。ひょっこりと出てくるピーター・ラビットたちと、ポターとのやりとりも楽しい。

撮影の舞台となったのは、ポターがその美しい景観を守るために購入して暮らし、没後は遺言でナショナル・トラストに寄付した地方だそうだ。ピーター・ラビットの物語の舞台として知られ、今でも世界中から観光客が訪れているらしい。できれば、その美しい映像とともに、湖水地方で自然を守りながら暮らす、ポター晩年の話をもっと観たかった。

フィードバック

  1. こんにちは。
    動き出すピーターや他のキャラクターたちがなんとも可愛らしかったけれど、筆では助けて上げられなかった蛙さんが切なかったですー。
    あの風景はいつまでも残っていて欲しいですね。

  2. たいむさん、こんにちは。
    湖水地方の風景とそこに暮らすポターという映像はほんと綺麗でしたね。
    できるなら、実際に行ってその場で体験したいものです。

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