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キャット・シッターの君に。 喜多嶋隆

一匹の茶トラが、僕らを出会わせてくれた……。猫によって、ゆっくりと癒され、結びついていく、孤独な人々の心と心……。静かな救済の物語——。猫を愛するように、もっと素直に人を愛せないんだろう?

喜多嶋隆『キャット・シッターの君に。』(角川書店、2006年)、帯

喜多嶋隆の新刊『キャット・シッターの君に。』が角川書店よりハードカバーの単行本で。作者が公式サイトで「猫が好きで、いまも3匹の猫と暮している僕が、ぜひ、世の中に送り出したかった小説。」とコメントしているとおり、内容からは猫への愛情がひしひしと感じられる。

前回の単行本『水恋 SUIREN』とは違い、希望にあふれた爽やかなラストがいいね。いつもの爽快感のある喜多嶋節とも違うし、最近のハードカバーシリーズのような重い感じでもない。表紙の淡いバックに猫が気持ちよさそうに寝ているイメージが小説の雰囲気そのままかな。猫と猫を愛する人たちのいろいろなドラマが展開し、登場人物たちが猫に癒され、読み手も猫に癒される。そんな小説。

喜多嶋隆といえば、先週あたり何かの番組に早見優が出ていて、デビュー前のペンタックスMGのCFが紹介されていたけれど、あれって喜多嶋隆がCFディレクターをやっていた頃の作品だよね。CFギャングシリーズの流葉爽太郎が作るCFそのままという感じで、キャッチコピーは「君が大人になる頃、僕はプロになっているかもしれない……」。懐かしいな。

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