POCKET BASE - 2006 年

綿入れ半纏

寒い冬に欠かせないのが「綿入れ半纏」。服の上にはおる丈の短い衣服。「丹前」とか「褞袍」とかはまた別物だよね。ってよく分かっていないのだが、地方によって言い方が違うのだろうか。どうも富山は関西と関東の中間のためか、両方の文化が入り交じっていてややこしい。

いつも家の中で着ているのは背中に「め組」の文字が入った江戸火消し風の綿入れ半纏。以前に通販で買ったものだ。前から欲しくて探していたのは、背中には「ゆ」の文字が入った銭湯風のものなのだが、見つからなかったので結局「め組」の綿入れ半纏を購入。まあ、今ではこれも結構お気に入りで寒い冬に欠かせないアイテムの一つとなっている。

最近では綿入れ半纏を着る人も少なくなったようだが、これがあれば暖房の温度を低く設定しても大丈夫。地球温暖化が叫ばれる昨今、我々は何をすべきか! 立て国民よ! 今こそ環境にも優しい綿入れ半纏をっ! 優良種たる我等こそ人類を救い得るのである! ジーク・ジオン! ジーク・ジオン! ジーク・ジオン!

……すみません、熱くなりました。とりあえず、寒い冬にはやはり、コタツ・綿入れ半纏・みかんの3点セットが似合うという事で。

プラダを着た悪魔

メリル・ストリープとアン・ハサウェイが共演の『プラダを着た悪魔』。原作はヴォーグ誌の女性編集長のアシスタントをつとめた経験を持つ、ローレン・ワイズバーガーによる同名のベストセラー小説。この小説は作者の実体験を元にしたとも囁かれているが、もしそれが本当ならば映画のどの部分のエピソードがそうなのか非常に興味がある所。

これまでファッションというものにまったく興味の無かった主人公が、自分の目指す所とはまったく違うファッション界の最先端といわれる世界に飛び込む。仕事上のトラブル、恋人や友人たちとの関係、そして夢と現実のギャップ。主人公がどんどんと成長していく様が小気味良いテンポで描かれており、観ていてとても爽快な内容。

映画の中に出てくるファッションは当然有名ブランド一色で、プラダにエルメスにシャネルにジミー・チュウに……。いや、どれがどれだか観ていても分からないんだけどね。小道具の方も、車はメルセデス、パソコンはMac、飲み物はスターバックスのコーヒーや炭酸水のサンペレグリノなどなど、センスの良いブランドで揃えられていた。こっちは観ていても分かったかな。

個人的には、編集長ミランダ役のメリル・ストリープがすごく良かった。映画のラストに見せる彼女の表情がすべてを持っていってしまった感じ。ストーリーも良いし、役者も良いし、小道具も良い。とにかく爽快で、見終わった後には背筋がピンと伸びる映画だね。

柿

今年も庭にある柿の木にはいっぱいの実がなっていた。といっても去年ほどではなく、今年は例年より少なかった。まあ去年大量になったので今年は少ないかなと予想はしていたが。

ところで「桃栗三年柿八年」という諺がある。何事も成就するまでにはそれ相応の年月が掛かるとか、待っていればやがて良いことがあるということの喩えだ。先日友人と話をしていてこの諺が出た時に、これに続く言葉があった様な気がしたのだがなかなか思い出せない。調べてみると以前に聞いたのは「梨の馬鹿めが十八年」という感じの言葉だったようだ。

この他にも「柚子は遅くて十三年」とか「梅は酸い酸い十八年」など色々とあるようだ。まあ、どれもそんなに待てるかっ! という感じだし「枇杷は九年でなりかねる」なんて待ち損かよっ! という感じで元の喩えからは完全に逸脱してしまっているが、どうやらすべて後付けのようだ。

同じような例がある。「井の中の蛙大海を知らず」という諺は、荘子の「秋水」の中で語られている事で、狭い世界に閉じこもっていると広い世界のことを知れないとか、狭い知識にとらわれていると大局的な判断ができないなどといった喩えだ。しかし、こちらも後付けで「されどその深さを知る」や「されど天の青さを知る」など色々な言葉が付けられると、元の意味とは逆の意味になってしまう。

色々と後付けの言葉があるが、どれもまったく違う意味になってしまうというのが面白い。やはり元の諺で忠言された人が負け惜しみで考えたのだろうか。

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